さまざまな原因で引き起こされる肌のシミやシワ。
その原因はメイクや紫外線、乾燥、老化などが考えられますが、もしかすると「酸欠」が肌トラブルを引き起こしているのかもしれません。
酸欠肌とは肌の酸素が低下している状態のことを指します。肌トラブルが治らない人も、酸欠肌を改善すれば悩みが解消する可能性があります。
この記事では酸欠肌が引き起こす肌への影響と、酸欠肌の原因、そして改善方法についてご紹介していきます。
酸素不足がもたらす肌への影響
私たち人間は、酸素を吸って二酸化炭素を吐くことで生きています。
全身の細胞は酸素がなければ動くことができないため、私たちは常に呼吸を繰り返して肺から酸素を送り、生命を維持しているわけです。
細胞というと体の内側に存在するイメージですが、肌表面も細胞の集まりであり、酸素が必要不可欠です。
もしなんらかの理由で肌が酸欠になってしまうと、以下のような悪影響が出てきてしまいます。
- ニキビ
- くすみ
- 乾燥
- シミ
- しわ
- たるみ
肌の細胞に酸素が行き渡らないとターンオーバーがうまく行えず、新しい肌に生まれ変わらなくなってしまいます。
美容成分の入った基礎化粧品を使ったり、エステサロンでのケアを試しても肌トラブルが一向に治らないようなら、酸欠肌が影響しているかもしれません。
肌酸欠診断
酸欠肌は明確な自覚症状がないことも多いので、なかなか自分で気づくことができません。下記の肌酸欠予備軍診断シートで自身の肌を診断してみてくださいね。
次の項目のうち2つ以上当てはまるようなら、酸欠肌の可能性が高くなります。
- 冬以外の季節でも乾燥が気になる
- 化粧ノリが悪いと感じることが多い
- 冷え性
- 肌のくすみが気になる
- 唇の色が不健康
- 日焼けの跡や傷跡が残りやすい
いかがでしょうか?
0〜1個しか当てはまらなかったなら、酸欠肌の可能性は低いでしょう。もしたくさんの項目に該当するなら酸欠肌かもしれません。
これから酸欠肌の原因や対策をご紹介するので、残り記事もチェックしてくださいね。
酸欠肌の原因
そもそも、酸欠肌はどうして起こるのでしょうか?
酸欠肌の原因について解説します。
季節的なもの
酸欠肌に陥りやすい要因のひとつとして季節があげられます。
酸欠肌は特に冬の時期に起こりやすい症状です。冬は外気の温度が非常に低くなるため、日常的に肌が冷えてしまい、血行不良が起こり血の巡りが悪くなります。
加えて冬は夏に比べ乾燥しやすいことから、肌の水分が蒸発しやすい状態に。結果的に二重のダメージが肌に蓄積してしまうのです。
さらに冬は、屋外と屋内との寒暖差が大きくなりやすく寒暖差が大きくなってしまうと、自律神経が乱れ新陳代謝の働きも低下してしまいます。
すると血液が肌にうまく巡らなくなり、酸欠状態になってしまうのです。
ストレスや運動不足
そして、2つ目の要因はストレスや運動不足があげられます。
緊張状態が続いたりあまり動かない生活が続いたりすると、血管を収縮させる交感神経が優位となってしまい、血管を拡張する副交感神経の働きが鈍くなってしまいます。
ストレスの多い日本人は交感神経が優位になりやすいので、1日の終わりにはしっかりとリラックスして副交感神経を働かせることが酸欠肌改善のポイントになります。
酸欠肌の対策と改善方法
酸欠肌になる原因には、季節的な要因と自律神経の乱れが大きく関わっていることがわかりました。
では、具体的にはどのような方法で対策・改善をしていけばいいのでしょうか?
ここでは、今すぐ始められる手軽な方法をご紹介します。
毎日湯船につかる
忙しいときは、ついついシャワーだけで入浴をすませてしまうことがありますが、なるべく毎日湯船に浸かることが酸欠肌対策となります。
日中に高まった交感神経の働きを抑え、副交感神経が優位になることで、自律神経のバランスが保たれるからです。
また、シャワーよりも全身の血流がよくなることから、酸欠肌の原因である血行不良を改善してくれます。
38〜40度のぬるめのお湯に15分ほど浸かるのがポイントです。
栄養バランスの整った食事を心がける
バランスの悪い食生活が美容に大敵なのは、もはや常識といえるでしょう。
炭水化物ばかり、野菜ばかりと偏った食生活を続けていると、肌に十分な栄養が行き渡らなくなり、ターンオーバーが乱れてしまいます。
栄養バランスを考えた献立を立て、ときにはサプリメントなどをうまく取り入れながら、日々の健康管理に役立てましょう。
十分な睡眠をとる
眠りの質が浅く睡眠時間が短い人の場合、就寝中にも交感神経が優位な状態となり、血液の流れが悪くなってしまいます。
良質な睡眠をとるには、睡眠前にしっかりとお風呂に入って体を温め、就寝前には冷たい飲み物を口にしないことが大切です。
さらに、ストレッチをして身体をほぐしたり、温かい飲み物で温まったりすることで、睡眠の質を高めることができます。
禁煙する
タバコに含まれるニコチンは、中枢神経に働きかけて血管を収縮する成分でもあります。体内の酸素量が不足することにより、さまざまな肌トラブルを招きます。
タバコを吸う習慣があるなら、本数を減らすように心がけましょう。
恋人や配偶者がタバコを吸っている場合にも良くない影響があります。できれば禁煙することが望ましいです。
酸素水を取り入れる
美容家の間で密かに注目されている「酸素水」には、肌トラブルを改善してくれる効果があることがわかっています。
直接肌につけるだけでなく、飲み水として摂取しても美容効果があります。体内の酸素量が増加して血流が改善するため、肌トラブルを軽減してくれるのです。
ちなみに酸素水は、水中の酸素濃度が濃いものほど効果が高くなります。パッケージの裏に書かれている成分情報をチェックし、酸素濃度が高い酸素水をうまく活用するようにしましょう。
まとめ
長く続く肌トラブルは、体内の酸素量が不足することから起こる「酸欠肌」が原因かもしれません。
酸欠肌は、知らず識らずのうちに肌に悪影響を与え、ニキビやくすみ、シミなどの肌トラブルを招きます。
肌酸欠の症状に心当たりがある人は、今回記事でご紹介した対策・改善方法を試して、肌トラブル改善を目指してくださいね。