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【CMで話題】肌のバリア機能とターンオーバーを高める酸素ラメラとは

今、「酸素ラメラ」が注目を集めています。

酸素ラメラの「酸素」は酸素水、ラメラは「ラメラ構造」を指すのですが、これを配合した化粧品が敏感肌にやさしいと評判です。

ラメラ構造という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、健康で美しい肌を保つために必要不可欠な存在なのです。

 

この記事では、酸素ラメラを知る上で欠かせない

  • ラメラ構造の仕組みと役割
  • 健康な肌とラメラ構造の関係
  • 酸素水を使う理由

などを詳しくご説明します。

 

酸素ラメラで期待できる効果

「肌のバリア機能」という言葉を聞いたことはありますか?

肌のバリア機能とは乾燥や汚れた空気、紫外線などの外部刺激から肌を守る大切な機能です酸素ラメラには、このバリア機能を高める作用があるといわれています。

また、肌のターンオーバーを促すとされているので、健やかで美しい肌作りに貢献することも期待できます。

 

そもそも肌のラメラ構造とは?

まずは、酸素ラメラの「ラメラ構造」について説明していきましょう。

ラメラ構造とは、皮膚の中にある保湿成分(角質細胞間脂質)と水分が何層にも重なり合ってミルフィーユのような状態になっていることを指します。

少し難しいので、まずは皮膚がどのように構成され、ラメラ構造が皮膚のどの部分に存在するのかを確認しましょう。

 

ラメラ構造は皮膚の一番外側にある

肌は外側から「表皮⇒真皮⇒皮下組織」という層に分かれていて、さらに表皮は上から順番に「角質層⇒顆粒層⇒有棘層⇒基底層」の4階層になっています。

そしてラメラ構造は、表皮の角質層内に存在します。つまり肌の外側にあたるので、外部刺激にさらされやすいということ。

 

ラメラ構造が存在する角質層は約0.02㎜と非常に薄いながらも、細胞が10~20層積み重なって作られています。

細胞と細胞の間には隙間があるのですが、この隙間を「角質細胞間脂質(以下、細胞間脂質)」という成分と水分が埋めつくしています

そして、細胞間脂質もまた、油分と水分の2種類が重なり合って構成されています。

 

つまりこういうことです。

▼角質層の中

「細胞⇒細胞間脂質と水⇒細胞⇒細胞間脂質と水……」と重なり合って構成

 

▼細胞間脂質

「細胞間脂質(油分)⇒水分⇒細胞間脂質(油分)⇒水分」と重なり合って構成

 

この細胞間脂質中である油分と水分が、ミルフィーユのように何層にも規則正しく重なった状態を「ラメラ構造」と呼びます。

 

ラメラ構造の働き

隙間なく油分と水分が重なり合ったラメラ構造は、肌の中を守るシャッターのような役割を持ちます。つまり、ラメラ構造は「肌のバリア機能」としての働きがあるということ。

では、一体どんなことから肌を守っているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

 

働き①肌内部の水分を守る

ラメラ構造には、肌にもともと備わっている水分が蒸発して外に逃げないようにする役割があります。つまり、肌の潤いを守っていることになります。

しかし、本来、細胞間を埋めているはずのラメラ構造が乱れて隙間だらけになると、そこから水分が蒸発して肌の乾燥が進行してしまうのです。

 

働き②外部刺激から肌を守る

ラメラ構造がバリアになって、紫外線や乾燥などの外部刺激から肌の内部を守ります

最近ではPM2.5などの汚れた空気も肌への刺激となるので、肌のバリア機能の重要性はますます高まっているのです。

 

ラメラ構造の主成分

ラメラ構造は、油と水両方の性質を持ったセラミドのような脂質分子が規則正しく配列して作られます。水相にはNMFと呼ばれる乳酸やアミノ酸等の保湿成分があるので、いっそう皮膚はしっとりします。

詳しくみていきましょう。

 

【セラミド】 

油性の優れた保湿物質で、年齢とともに減少してしまいます。水分を挟み込んで逃さない性質を持つため、外気湿度が下がっても角質層の水分をキープできるのです。

つまり、セラミドは肌のバリア機能やうるおいに大きく関係していることになります。ちなみに、細胞間脂質の中でセラミドは50%を占めています。

 

【天然保湿因子(NMF)】

水溶性の保湿物質で、角質層にある水分量の約16~17%を守っています。

アミノ酸や尿素、乳酸など約20種類の成分から構成されており、水分を取り込む吸湿性に優れています。

この天然保湿因子は細胞間脂質だけでなく角質層自体にも存在し、肌のうるおいを保持する役割を担っています

 

ラメラ構造の乱れが引き起こす肌トラブル

ラメラ構造が乱れると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や紫外線などの影響を受けやすくなります。

すると、以下のような肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

 

  • ターンオーバーの乱れ
  • 肌荒れやニキビ
  • くすみ
  • シミやソバカス
  • 肌が敏感になる

 

もちろんこれは肌トラブルの一例にすぎません。乾燥により肌がカサついてかゆみが出たり、赤くなったりという症状を引き起こす方もいます。

もともと敏感肌の方は、健康な肌の人よりもラメラ構造が薄かったり崩れていたりする可能性があるので特に注意が必要です。

 

ラメラ構造が乱れる原因

ラメラ構造を乱す、つまり肌のバリア機能を弱める可能性があるとされているのが、毎日の洗顔です。

必要以上に何度も洗い流したり、合成界面活性剤が含まれている洗顔料を使い続けたりすると、肌の油分と水分が過剰に奪われてラメラ構造が隙間だらけになってしまいます

特に洗顔料の中によく含まれているのは石油系界面活性剤やアミノ酸系界面活性剤、などです。

なるべく、添加物フリー処方(界面活性剤フリー)の洗顔料で肌ケアすることがおすすめです。

ちなみに、洗顔したときに肌がキュキュッ!となる感じがしたときは洗いすぎのサインです。

その場合は洗顔の回数を減らすように心がけてください。

また、肌質によって温度を変えた方が、よりラメラ構造の安定につながります。

 

【肌質別 適正温度】

オイリー肌:36~38℃

普通肌:35℃

乾燥肌、敏感肌:30~32℃

 

ラメラ構造化粧品で肌のバリア機能を強化

ラメラ構造化粧品とは、肌のバリア機能に着目し、肌と同様のラメラ構造を再現した化粧品のことです。

 

ラメラ構造化粧品の仕組み

これまでのスキンケアでは、水分と油分を別々の化粧品で補うことが主流でした。

ですが、ラメラ構造化粧品は肌のラメラ構造と同じミルフィーユ状(油分・水分・油分・水分の層)で構成されています

つまり、ラメラ構造をそのまま肌になじませることになり、効率的なバリア機能の向上を目指せます。

 

ラメラ構造化粧品の働き

ラメラ構造化粧品には、保湿力はもちろん、高い保湿持続効果も期待できます。

また、肌のバリア機能が高まるので、乾燥しにくく、肌トラブルも起きにくい肌づくりが目指せます。

 

水ではなく酸素水を使う理由

さて、ここからは「酸素ラメラ」の「酸素」について説明しましょう。

「酸素」とは「酸素水」のことです

通常のラメラ構造化粧品には水(精製水)を使用しますが、「酸素ラメラ」とされる場合は代わりに酸素水が使われています

なぜ水ではなく酸素水なのでしょうか。その理由は、肌の新陳代謝が深く関係しています。

 

そもそも酸素水とは

その名の通り、酸素を含んだ水のこと。

酸素は人が生命活動を行う上で必要不可欠な存在であり、不足すると体に影響が出ます。このように酸素が健康面で非常に重要だということは誰もが知っています。

そして、酸素は肌にとっても重要で、健やかな肌づくりに欠かせないものなのです。

 

酸素と肌の関係

肌の細胞を新しく作るときに使われるのが酸素です。

酸素には、古い細胞を排出して新しい細胞を作り出す「新陳代謝」を活発化させる働きがあります。それは肌そのもののターンオーバーを促進させる役割もあるということ。

つまり、肌の細胞が酸欠状態に陥ると、ターンオーバーが乱れて古い細胞が肌に蓄積されてしまうのです。

それが原因で、ニキビや吹き出物といった肌トラブルにつながる可能性も出てきてしまいます。

 

酸素水を使う理由

酸素水を使う理由は「肌細胞が酸欠になるのを防いで、肌トラブルを避けるため」です。酸素ラメラ配合の化粧品を使うことで、角質層の細胞の生まれ変わりが活発化し、ターンオーバーがよりスムーズになることが期待できるのです。

ちなみに、酸素は真皮から基底膜を通過して肌に届けられますが、毛細血管が存在しない表皮の方が不足してしまいます。

そんな肌表面だけでなく届きにくい表皮にまで直接有効成分を与えることができるとし、酸素ラメラを使用した化粧水・美容液などのスキンケア商品が注目されているのです。

 

まとめ

酸素ラメラとは、肌バリア機能と肌のターンオーバーを高める作用のある成分です。

これまでのスキンケアのように、ただ保湿効果があるといわれていることを片っ端からやってみるのではなく、「肌の構造を理解したうえで効率的に保湿するということが健康な肌への近道ではないでしょうか。