白いお肌は多くの女性の憧れですよね。
しかし、敏感肌の場合、シミ対策などの美白ケアがお肌の負担となることも考えられます。
繊細なお肌でも陶器のような透明感のある美肌を目指せるスキンケアはないものでしょうか。
今回はナイーブな敏感肌に起こりやすいトラブルの原因と、負担のないスキンケア選びのポイントを徹底解説いたします。
敏感肌はお肌が赤くなる!赤みが目立つ理由は?
「敏感肌はお肌が赤くなりやすい」と言われていますが、なぜでしょうか。
敏感肌の赤みの主な原因は、肌荒れなどによる「炎症」と「血流量」にあります。
炎症が起きた場合、トラブルを早めに改善しようと、毛細血管を拡張・亢進させて血流を活発にします。
通常であれば、炎症が治まった段階で拡張した毛細血管は収縮し、血流は元に戻ります。
ところが、敏感肌だとそうはいきません。
乾燥しやすく外部刺激からお肌を守ってくれるバリア機能が低下しているため、何度も炎症と改善を繰り返してしまいます。
炎症が起こるたびに毛細血管は拡張・亢進を繰り返すことになるので、あまりに頻繁に起こると次第に元に戻らなくなってしまうのです。
常に広がった状態の毛細血管に血液が活発に流れるため、お肌は火照った状態となり、赤みが目立ちやすくなってしまいます。
逆に、この赤みが少しでも改善できれば、お肌の透明感を取り戻すきっかけになるのです。
敏感肌でも美白をしたいと考えている方は、まずは赤みを解消していくことがポイントとなってきます。
敏感肌の赤みが悪化?NGスキンケア
敏感肌の赤みをさらに悪化させるのが「誤ったスキンケア」です。
健康な状態であれば効果的なものでも、敏感肌にはNGとなることが少なくありません。常にお肌の状態に合ったスキンケアを心がけることが大切です。
ここでは敏感肌に不適切なスキンケアについてご紹介します。心当たりのある方は、すぐにスキンケアを改めましょう。
お肌に合わないピーリング
毛穴や角質ケアの効果が期待できるピーリングですが、刺激が強いので敏感肌には合わないこともあります。
強すぎるピーリングはお肌を薄くしてしまうことがあり、更なるバリア機能の低下を招きかねませんので注意が必要です。
ゴシゴシと強く洗顔
デリケートな敏感肌にはできる限り刺激を与えないようにしましょう。
洗顔の際にゴシゴシと強くこすってしまうと、角質層が薄くなり、バリア機能を更に低下させる可能性があります。
また、洗浄力が強すぎる洗顔料を使ったり、1日に何度も顔を洗ったりするのも禁物です。敏感肌への負担となるので注意しましょう。
厚塗りのメイク
敏感肌はメイクの際も気を配りましょう。厚塗りのメイクは禁物です。
お肌に赤みがあるとファンデーションで隠したくなりますが、厚く塗れば塗るほど負担となってしまいます。厚塗りのメイクはクレンジングも丹念に行う必要があるため、お肌に必要以上の刺激を与えることになってしまうのです。
敏感肌への厚塗りメイクはできる限り避けましょう。
お肌に合わない基礎化粧品を使用している
お肌に合わない基礎化粧品も肌トラブルの原因となります。
多くの乳液やクリーム、化粧液などに使用されている「界面活性剤」も、デリケートな敏感肌への使用には注意が必要です。
界面活性剤とは、水溶性成分と油溶性成分を混ぜ合わせた乳化剤のことで、基礎化粧品に使用されることが多い成分です。
使用感や洗浄力を高めてくれる一方、お肌のバリア機能にもっとも重要な役割を果たすセラミドまでも洗い流してしまうので角層のバリア機能を壊してしまう可能性も。
できれば界面活性剤などの添加物が少ないスキンケア商品を選び、お肌の赤みを悪化させないようにしましょう。
敏感肌の赤み対策法
敏感肌は些細な刺激も赤みの原因となります。では、どのように対策するのがよいのでしょうか。
敏感肌の赤み対策について調べてみました。
冷やす
敏感肌の赤みは毛細血管の拡張によって血流量が増えることで起こります。
そのため、火照りと同様、冷やすことで改善が期待できるのです。
タオルを氷水で冷たくし、お肌に当てて冷やしてみましょう。冷えることで毛細血管が収縮し、血液の活発な流れを抑えることができるようになるため、赤みが軽減する可能性があります。
お肌への刺激を防ぐ
敏感肌の場合、些細な刺激も赤みの原因となることがあります。できるだけお肌への刺激を控えることが肝心です。
洗顔は低刺激の洗顔料を使い、そっと優しく行ってください。ゴシゴシとお肌をこすらないように、濃密な泡で洗うことも大切です。
敏感肌でもOKの化粧品を使用する
刺激に弱い敏感肌にとっては、通常のスキンケア商品を使用していても肌トラブルの原因となってしまう可能性があります。
ですので、繊細なお肌にも使用できる化粧品選びを心がけましょう。
中でも,お肌のバリア機能を高めてくれるセラミドや、天然保湿因子(NMF)配合の化粧品がおすすめです。
アルコール成分やスクラブ入りのものは、お肌に刺激を与えてしまう可能性があります。極力避けるようにし、低刺激の化粧品を使用しましょう。
まずはスキンケアの見直し!敏感肌対策化粧品を選ぶポイント
敏感肌のトラブル解消を目指すなら、まずは今使用しているスキンケア商品を見直しましょう。
そして、お肌に合った化粧品を選ぶことも肝心です。
敏感肌対策化粧品選びの4つのポイントをピックアップしてみました。敏感肌のために作られた化粧品で肌トラブルの改善を目指しましょう。
保湿成分が豊富に含まれているもの
お肌が乾燥していると外部からの刺激に過敏に反応しがちです。保湿力を高めてお肌のバリア機能を高めてあげましょう。
前述したとおり、高い保湿効果があるといわれているセラミド、天然保湿因子(NMF)、コラーゲン、ヒアルロン酸といった成分が配合されている化粧水を使用すれば、薄くなった角質層が修復される可能性が期待できます。
角質層が復活すれば、血管が透けて見えるといったことも防ぎやすくなるでしょう。
低刺激のもの
乾燥などでバリア機能が低下すると、外部の刺激を受けやすくなります。時には身につけた衣服や自分の髪の毛との摩擦も刺激となり、化粧水の配合成分からもダメージを受ける可能性があるのです。
そのため、化粧品はできるだけ低刺激のものを選ぶようにしましょう。
特に界面活性剤をはじめ、香料、着色料、鉱物油、アルコールといった添加物は禁物です。鉱物油フリー、界面活性剤フリーなどと記載されたものを選びましょう。
パッチテストやアレルギーテスト済みのもの
敏感肌用の化粧品を選ぶ際には「パッチテスト済み」「アレルギーテスト済み」といった商品情報の記載もひとつの目安になります。
こうした商品情報は、企業側が製品に対してパッチテストやアレルギーテストを行ったことを知らせるものです。企業の設けた一定の基準を満たしているので、比較的安心して使用できます。
とはいえ、表示があるからといって100%肌トラブルが起こらないというわけではありません。肌トラブルが発生する条件は個人によって異なります。いかなるテストを行ったとしても、絶対に肌トラブルが起こらない保証にはならないことをあらかじめ理解しておきましょう。
不安であれば、自分でも顔に使用する前に腕など目立たないところでパッチテストを行うようにしましょう。
ラメラ構造の化粧品を選ぶ
お肌の赤み対策としておすすめなのが、「ラメラ構造」の化粧品を選ぶことです。
ラメラ構造とは、層が幾重にも重なるミルフィーユ状になっていることを指します。
人間の肌は水と油の層が重なったラメラ構造となっているため、化粧品もラメラ構造の方がお肌と馴染みやすく、美容成分をお肌の奥底まで浸透させやすくなるのです。
化粧品の有効成分が必要な箇所にしっかり届けば、成分が持つ働きをより実感しやすくなります。
このような理由から、敏感肌の方はラメラ構造の化粧品を選ぶことをおすすめします。
まとめ
敏感肌は些細な刺激にも過敏に反応するため、お肌の赤みなどがどうしても目立ちやすくなります。そのため、健康肌以上に繊細なケアが必要です。
洗顔の際にゴシゴシとこすらないのは勿論のこと、刺激が強すぎる化粧品の使用も控えるようにしましょう。
化粧品は保湿成分が豊富に含まれているものや低刺激を謳ったもの、パッチテスト済みやアレルギーテスト済みなどの表記があるものを選びましょう。
また、ラメラ構造の化粧品を選ぶと配合成分がお肌の奥深くまで浸透しやすくなります。
敏感肌用の化粧品を使い優しくスキンケアすることで、敏感肌のトラブル改善が期待できます。自分に合った化粧品を使用して美白になるよう心がけましょう。
美白になりたいからといって、肌にダメージを与えては元も子もありません。お肌の刺激となるような習慣がないかなども併せて、この機会にチェックしてみましょう。