肌がかゆくなったり赤くなったりするたびに「自分は敏感肌なのでは?」と悩んではいませんか。
敏感肌を改善するためには、その原因や自分の肌タイプを正しく知ることが大切です。
今回の記事では、敏感肌のタイプをセルフチェックするための診断方法や正しい対策法について解説します。
もしかして敏感肌かも、と気になっている方はぜひチェックしてみてください。
敏感肌の原因
ちょっとした刺激にも反応してしまう「敏感肌」の症状に悩まされている女性は多いです。
なぜそうした敏感肌は起こるのか、まずはその原因について見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
私たちの体にある女性ホルモンは、ストレスや寝不足などの影響を非常に受けやすいです。ホルモンバランスの乱れは、体調だけでなく肌のコンディションも低下させます。
生理前後に肌荒れやニキビが起こりやすいのも、ホルモンバランスが影響するためです。
そのため、何らかの原因で女性ホルモンのバランスが乱れると肌の状態は不安定になり、敏感肌へと近づいてしまいます。
敏感肌を引き起こさないためには、規則正しい生活を心掛けホルモンバランスの乱れを予防することが大切です。
乾燥
肌が乾燥することで皮膚のバリア機能が乱れ、敏感肌を引き起こすことがあります。
乾燥の原因は、エアコンによる空気の乾燥、紫外線や加齢などさまざまです。また、不規則な生活や間違ったスキンケアのせいで乾燥が起こることもあります。
乾燥した肌は角質層のセラミドやNMF(天然保湿因子)が少なく、水分バランスが崩れてしまっています。そのため、本来肌を守るためのバリア機能が低下しており、外部刺激を受けやすい状態です。
乾燥のせいで敏感肌になっている場合は、とにかく肌を保湿してあげることが大切です。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも敏感肌の原因になりがちです。
夜更かしや偏った食生活などは、体調だけでなく肌の調子にも影響を及ぼします。健康な肌を保つには、睡眠とバランスの良い栄養が不可欠です。
もし敏感肌が気になるなら、一度自身の生活を見直すことをおすすめします。
間違ったスキンケア
過剰なスキンケアは肌にとってNGです。
1日に何度も洗顔する、ローションを叩きこんで付ける、シートタイプのメイク落としを使う、などの行為は肌への刺激を引き起こしてしまいます。
間違ったスキンケアによるダメージは、敏感肌につながる原因となります。
肌のためを思うなら、刺激をあたえないようなスキンケアを心掛けましょう。
【セルフチェック】敏感肌診断方法
続いて、自分の敏感肌のタイプを診断する方法をご紹介します。
それぞれの項目でもっとも当てはまるものをチェックしてみましょう。それが、あなたの肌タイプである可能性が高いです。
敏感肌
- アレルギー体質、あるいは喘息やアトピー性皮膚炎がある
- 特定の化粧品成分、香料などにアレルギーがある
- 首や目の周りに赤みやかゆみが出やすい
以上の項目に心当たりがある方は、敏感肌、特にアレルギー性の敏感肌である可能性が高いです。
痒みが出やすく、特定の成分にアレルギー反応が出る人も多いです。季節の変わり目に悪化しやすく、ストレスや生活習慣の影響を受けやすいという特徴があります。
乾燥性敏感肌
- 唇や手足が乾燥しやすい
- 体にかゆみが出やすい。冬場は肌が粉をふくほど乾燥する
- スキンケアに気をつけているにも関わらず、顔や口周りが乾燥する
以上の項目に当てはまる場合は、乾燥性敏感肌の可能性が高いです。
乾燥性敏感肌の方は、セラミド不足で肌のバリア機能が低下しがちです。そのため、保湿に気をつけていても肌の乾燥やひび割れが出やすい傾向にあります。
生活習慣やスキンケアによる敏感肌
- 化粧水をつけるときはパッティングがマスト
- クレンジングはシートタイプや洗浄力の強いものを使用している
- ピーリングやスクラブタイプの洗顔料を使っている
以上の項目に心当たりがあるのなら、生活習慣や間違ったスキンケアが敏感肌を引き起こしている可能性大です。
肌への過度な刺激が敏感肌の原因なので、このタイプの方はまずスキンケアの方法やアイテムを見直すことをおすすめします。
敏感肌対策
敏感肌の原因は体質であったり、乾燥、生活習慣などさまざまな要因が絡み合っています。
そのため、敏感肌を改善するにはスキンケアや生活面など、多角的な方向から対策を取ることが必要です。
ここでは、あらゆる敏感肌のタイプに共通する対策をご紹介します。敏感肌に悩んでいる方は、ぜひこれらの方法で改善を目指してください。
ただし、こうした対策をとっても症状が改善しない、あるいは悪化してしまった場合は、医療機関へ相談することをおすすめします。
しっかり保湿をする
スキンケアにおいて「保湿」は欠かせませんが、敏感肌の場合はとくに重点を置く必要があります。
健康な肌は水分と油分のバランスがとれています。しかし、敏感肌というのは水分が保持できず、これらのバランスが崩れている状態です。
なので、外側からしっかり保湿を行い、肌の水分バランスをサポートする必要があります。そうすることで肌のバリア機能も回復し、敏感肌の改善を期待することができます。
化粧水でしっかり水分を与えた後は、必ず乳液やクリームを使いましょう。乳液やクリームに入った油分には、化粧水の水分の蒸発を防ぐ効果があるからです。
べたつくからと、これらの保湿剤を使わないのはおすすめできません。きちんと保湿することで、乾燥肌や敏感肌の改善につながるからです。
紫外線対策をしっかりする
敏感肌は通常よりバリア機能が低下しているため、紫外線のような外的刺激もうけやすくなっています。
紫外線は乾燥だけでなく、肌荒れやしみ・たるみなどの光老化の原因にもなります。肌にこれ以上ダメージを与えないためにも、UVケア商品を使って紫外線対策をしっかり行いましょう。
敏感肌の方におすすめなのは、低刺激タイプの日焼け止めです。
また、屋外での活動が長い場合は帽子や日傘などでプラスアルファの対策をとることをおすすめします。
バランスの良い食生活
敏感肌は体の内側からもしっかり対策する必要があります。
健康な肌を作り出すためには、タンパク質・鉄分・ビタミン類が欠かせません。これらの栄養素が含まれた食品を積極的に摂取すると良いでしょう。
おすすめの食材は以下のとおりです。
【タンパク質】肉・魚・大豆製品
【鉄分】野菜・海藻類・牡蠣やシジミ
【ビタミンA(皮膚を修復する)】ウナギ・レバー・人参やカボチャなどの緑黄色野菜
【ビタミンB群(肌のターンオーバーを促進)】豚肉・卵・大豆製品・乳製品
【ビタミンC(コラーゲン生成の手助け)】イチゴ・キウイフルーツ・ブロッコリー
【ビタミンE(肌のバリア機能向上)】アーモンドなどのナッツ類・アボカド・ごま油
これらの食材をバランスよく食べることで、弱った肌の機能を改善することが期待できます。
逆に糖質中心の食事や過剰なアルコールは肌にとっても良くないので、摂りすぎには注意が必要です。
肌に合った化粧品を使う
敏感肌の方は、肌に合ったスキンケア化粧品を使うことが大切です。
使用中に痒みやひりつきを感じるものは避けた方が無難です。新しい化粧品を使う場合は、先にトライアルキットなどで試すことをおすすめします。
また、アルコールやメントール、防腐剤・香料・着色料などの添加物は肌の刺激となることがあります。
通常よりバリア機能が低下している敏感肌にとっては、これらの添加物が負担となってしまいます。敏感肌用の化粧品は、添加物が少なく刺激性のないものを選ぶのがポイントです。
化粧品選びに悩んでしまう場合は、低刺激ブランドや無添加化粧品から試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
体質や生活習慣、間違ったスキンケアなどが原因で敏感肌になってしまう人は多いです。
一度敏感肌になってしまうと、今までのケアではなかなか回復しないことも。
敏感肌はとにかく刺激に対して弱くなっています。それゆえ、ふだんの生活やケアの中で刺激を与えないよう気を付けることが大切です。
「敏感肌かも…」と悩んでいるなら、これまでのスキンケア方法や生活習慣をぜひ見直してください。
自分の肌が何を求めているのかを知ることが、肌トラブル改善の一歩となるでしょう。