「化粧水や美容液でお肌がヒリヒリする…」「たびたび、吹き出物やニキビに悩まされる…」
ということはありませんか?
このような症状で悩んでいる人は、敏感肌の可能性があります。
今回の記事では慢性的にトラブルが起きる敏感肌の原因や特徴、正しい治し方をご紹介します。
今、敏感肌で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
敏感肌の特徴とは
ちょっとしたことで痛みや刺激を感じてしまう敏感肌は、とてもデリケートです。
そんな敏感肌の特徴を見てみましょう。
赤みが出る
通常のお肌は油分と水分のバランスが整っており、外部からの刺激や乾燥からお肌を守ってくれるバリア機能があります。
しかし、敏感肌ではバリア機能が低下していることが多く、外部からの刺激を受けやすい状態になっています。そのため炎症を起こしてお肌に赤みが出てしまうのです。
かゆみが出る
普段はかゆくないのに、化粧水などでスキンケアをした瞬間、突然かゆみを感じることがあります。
これは、化粧品の成分がお肌に合わなかったり、お肌の調子が悪くて敏感になっていたりすることが原因です。
かゆみを感じると掻いてしまう人がほとんどですが、掻くとますますかゆくなり、お肌が真っ赤になってしまう場合があります。
また、かゆいところを掻くことで皮膚のバリア機能が物理的に破壊されてしまい、外からの刺激をいつもより受けやすくなります。
そうなると、さらにかゆみが増すという悪循環さえ起こしてしまうのです。
色素沈着が消えにくい
ニキビや肌荒れなどの炎症により、うっすらと皮膚の色が濃くなってしまうことを「炎症後色素沈着」と呼びます。
一般的にいう色素沈着のことで、お肌に茶色く染みついている状態です。
ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)が正常であれば色素沈着は次第に消えていくことが多いのですが、うまく行われない場合は消えにくくなる可能性もあります。
肌荒れやニキビなど炎症が起きやすい
敏感肌はお肌のバリア機能が低下しているため、紫外線や乾燥などに対する抵抗力も低い状態といえます。
少しの刺激でも肌荒れやニキビなどの炎症が起きやすく、お肌が不安定になりやすいです。
ヒリヒリした痛みがある
ヒリヒリとした痛みを感じるのは、敏感肌ならではの特徴でもあります。
マスクをしているだけで痛みを感じたり、ただ歩いているだけでも痛みを感じたりする人もいるでしょう。
また、ひどい場合だと、メイクもまともにできないと悩んでいる人もいます。
敏感肌の原因
お肌のバリア機能が低下し、乾燥や刺激などのダメージを受けやすくなっている敏感肌には、主に5つの原因があります。
詳しく見てみましょう。
ホルモンバランスの乱れ
お肌を健やかに保つために女性ホルモンはとても大切なものです。
しかし、疲れやストレス、月経など些細なことで女性ホルモンのバランスは乱れてしまいます。
乱れたまま放置しているとお肌の状態は悪くなり、敏感肌に繋がってしまいます。
それらを改善するにはウォーキングやエクササイズといった運動を取り入れたり、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂取したりして、ホルモンバランスを整えるようにしましょう。
乾燥によるもの
敏感肌の中で一番の原因は乾燥です。
お風呂上りや洗顔後にスキンケアを忘れてしまうと、お肌の水分や皮脂が減ってしまい乾燥します。
また、夏はエアコンで室内が乾燥していたり、花粉症の時期はお肌も乾燥したりと、お肌が乾燥する要因はたくさんあります。
生活習慣の乱れ
ストレスや食事などの生活環境の変化にも、お肌は敏感に反応します。
忙しい日々が続くと睡眠不足になったり、食事もコンビニ弁当で済ませたりしてしまう方は多いでしょう。そのような生活が続くとストレスが溜まり、お肌への栄養が不足して肌トラブルが起きやすくなるのです。
間違ったスキンケア方法
実は「化粧水を塗るとき肌を叩いてパッティングする」「メイクをしっかりと落とすためにシートタイプのクレンジングでこする」などの行為は、かえってお肌にダメージを与えることになります。
また、お肌に合わない化粧品を使っていたり、日焼け止めを使わず紫外線を直接浴び続けていたりすることも、皮膚がダメージを受けてしまう原因のひとつです。
加齢
加齢によって表皮・真皮は薄くなり、メラニン細胞の数も減るので紫外線に対する防護力も衰えてきます。
そのため年齢を重ねれば、ちょっとした刺激でもダメージを受けて敏感肌になりやすいのです。
敏感肌の治し方
敏感肌には「スキンケア方法」「ストレス」「食生活」などが大きく関係しています。
これらの原因を踏まえた上で、敏感肌の治し方を確認していきましょう。
お肌に合ったスキンケア選び
敏感肌の人は「お肌のバリア機能を補うアイテム」を選ぶことをおすすめします。
お肌が敏感になっているときは、敏感肌向けに開発された低刺激の化粧品を使い、優しくスキンケアをすることが大切です。
基本のスキンケアは洗浄・保湿・遮光・メイクの4ステップです。選ぶポイントは以下のようになります。
洗浄 | バリア機能を低下させずに、お肌のうるおいを守って洗うクレンジング料(メイク落とし)、洗顔料 |
保湿 | バリア機能の※3因子を補う成分を配合した化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム(おすすめ成分:セラミド、スクワラン、天然保湿因子NMFなど) |
遮光 | 紫外線吸収剤不使用で落としやすい日やけ止め |
メイク | 気になるお肌の悩みをカバーし、落としやすいメイクアップ |
※3因子…細胞間脂質、NMF(Natural Moisturizing Factor, 天然保湿因子)、皮脂膜
敏感肌の人はお肌のバリア機能を補うアイテムを選ぶことがおすすめです。
洗顔などスキンケア方法の見直し
スキンケア選びがわかったところで、次はスキンケアの流れを見直してみましょう!
- 手をきちんと洗い、ヘアバンドで髪の毛が落ちないようにする
- 洗顔料は使用量を守り、ネットなどを使ってよく泡立てる
- なでるように優しくお肌を洗う
- ぬるま湯ですすぐ
- 清潔なタオルで優しく顔をおさえ、水気を拭き取る
- 化粧水は手のひらにだして、優しくなじませる
- 美容液→乳液→クリームの順番に顔全体になじませる
なお、しっかり毛穴ケアをしたいという人は、洗顔前に蒸しタオルを顔に当てると毛穴の汚れを落ちやすくする効果があるので、試してみると良いでしょう。
紫外線対策をしっかり行う
紫外線は肌荒れを悪化させる原因となるので、紫外線対策は非常に大切です。
お肌がデリケートな状態のとき、なるべくお肌に何もつけたくないという人は多いのではないでしょうか。
しかし、紫外線を直接浴びるとお肌のトラブルが悪化する可能性もあるので、日焼け止めはしっかりつけるようにしてください。
お肌への負担が心配な方は、紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを選んでみてください。敏感肌がひどくならないためにも、外出のときはしっかり日焼け止めを塗り、UVケアをしましょう。
規則正しい生活を送る
不規則な生活は、お肌のバリア機能を低下させる原因になります。バリア機能を高めるためにはストレス・疲労を残さない規則正しい生活を送りましょう。
また、お肌のターンオーバーを促進させるためにも質の良い睡眠をとることも大切です。
バランスのいい食事を心がける
偏った食生活もお肌に影響を与えます。
特定のものだけを食べるのではなく、たんぱく質やビタミンなどバランスの良い食事をして、健康なお肌を目指しましょう。
とくに、お肌に良いとされている栄養素はビタミンA・C・Eです。
これらのことを意識すると、敏感肌の改善につながります。
まとめ
いかがでしたか?
敏感肌は、いつも使っていたスキンケアが突然お肌に合わなくなることがあります。さらに、ちょっとしたことでヒリヒリと痛み、刺激を受けやすい状態です。
敏感肌を改善するにはお肌に合った化粧水を使ったり、スキンケア方法を見直したりしましょう。
また、規則正しい生活を送り、食事をバランスよくとることも大切です。それでも改善できない場合は皮膚科に行き相談してみると良いでしょう。
正しいスキンケアをして、赤みやニキビなどの吹き出物がないキレイなお肌をてにいれてみてください。