毎日の洗顔やスキンケア時に肌がヒリヒリしたり、赤みが出たりしたことはありませんか?
化粧品や紫外線・花粉などの季節の変化により肌状態が揺らぎやすいのが敏感肌の特徴です。肌トラブルがあるとオシャレを楽しめなかったり、化粧がのらなかったりと気分も落ちますよね。
この記事では「敏感肌」のつらい症状をまとめながら敏感肌の改善のために知っておくべき正しい方法を医師監修の元、丁寧にお伝えしていきます。
敏感肌は誰もがなりうる!
季節の変化でお肌が揺らいだり、ストレスでお肌が過敏になったりと、敏感肌になるきっかけの多くは日常に潜んでいます。敏感肌は、誰もがふとしたきっかけでなり得るものなのです。
肌には本来、角質層に天然の保湿成分(NMF)が備わっており、角質内に水分を蓄える力があります。保湿成分が十分に備わっている肌は、バリア機能が正常に働き肌トラブルの少ない健康な肌状態といえます。
しかし、保湿因子が低下しバリア機能が崩壊したお肌は、水分を保つことができなくなるため、乾燥し、外部からの刺激を受けやすくなってしまうのです。
敏感肌を改善するには、保湿をしっかりしてバリア機能を正常に機能させることが重要です。
敏感肌の人が悩まされる症状まとめ
肌トラブルの悩みがあっても、自分の肌が「敏感肌」と正しく認識している人はあまり多くありません。
敏感肌の人が陥りやすい肌トラブルについてみていきましょう!
赤みが出る
敏感肌の症状としてまず思い浮かぶのが「お肌の赤み」です。
お肌の赤みは皮膚の免疫反応のひとつで、体を守るために起こる炎症反応です。
健康な肌は、肌トラブルが治まると毛細血管が収縮して血流が正常に戻ります。しかし、敏感肌はバリア機能の低下により炎症が何度もくり返されてしまい、毛細血管の拡張が戻らなくなり常態化してしまうのです。
かゆみが出る
敏感肌の代表的な症状のひとつである「かゆみ」もお肌を守る防衛反応のひとつです。この症状もお肌のバリア機能の低下により引き起こります。
健康な肌は、かゆみを感じる神経は皮膚の表皮と真皮の境界部にあります。
しかし、バリア機能が低下したお肌はかゆみを感じる神経が表皮内にまで伸びてきてしまうのです。
すると、外部刺激に敏感になるため、衣服などの擦れや洗顔時など、わずかな刺激でもかゆみを感じるようになってしまいます。
また強いかゆみによりかきむしってしまうことが肌ダメージとなり、悪循環に陥ってしまうのです。
ヒリヒリした痛みがある
化粧水を塗った際にヒリヒリするなどの経験はありませんか。痛みやかぶれなどが起こるのも敏感肌の特徴のひとつです。
このような症状もバリア機能の低下により引き起こります。
特になにもしていないのに、痛みやかぶれが起きてしまいメイクもできなくなってしまった…という場合は敏感肌に起因することがほとんどなのです。
肌荒れやニキビなど炎症が起きやすい
敏感肌はお肌のバリア機能が乱れることにより、外部からの刺激をうけやすくなり引き起ります。
また、バリア機能が乱れたお肌は乾燥しやすくなり、ターンオーバーが乱れる原因に。
結果的に、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルが併発しやすくなります。
色素沈着が消えにくい
敏感肌は色素沈着の原因となることがあります。
これは刺激を感じたときにお肌を守る防衛機能として、メラニン色素を生成することに起因します。
敏感肌は刺激に敏感に反応してさまざまな肌トラブルを引き起こします。
これによりニキビや肌荒れなどの炎症が繰り返し起きやすく、色素沈着も起こりやすくなるのです。
要注意!敏感肌の症状を悪化させる行動
敏感肌は体質や肌質よりも、毎日の習慣によって引き起こされることが多いです。
敏感肌の改善には、敏感肌の原因となる習慣や行動を見直すことが重要となります。
肌に合わないスキンケア商品を使い続ける
今お使いのスキンケア化粧品は、本当に自分のお肌に合っているでしょうか。
敏感肌はバリア機能が低下した状態です。
お肌が敏感になっている時期は、防腐剤や界面活性剤など肌の負担になる成分は避け、無添加のスキンケア製品や医薬部外品表記の製品などを使用するようにしましょう。
乱れた生活習慣を送る
敏感肌は生活習慣の乱れでも誘発します。
- 過度なストレス
- 睡眠不足
- 髪の肌刺激/シャンプーの洗い残し
- 喫煙
- お酒・コーヒーなどの嗜好品
当てはまるものはありますか?
特に敏感肌はストレスと関係性が深いといわれています。ストレスや睡眠不足などにより免疫力が低下するとお肌のバリア機能も低下します。
忙しい日々の中でも、ストレス発散や十分な睡眠を心がけてください。
クレンジングや洗顔に時間をかける
クレンジングや洗顔で皮脂を落としすぎてしまうことが、敏感肌の原因になることもあります。
健康なお肌には皮脂は必要です。清潔を意識するあまり、1日に何度も洗顔をする人がいますがこれは間違った認識。
洗顔は1日に2度までに留め、ピーリング石鹸など刺激の強いものは避けるようにしましょう。
熱心にスキンケア商品を試す
敏感肌に大切なことは、バリア機能を高めお肌を健康状態に戻すことです。
肌トラブルを改善しようと、パックやピーリングなどプラスαのスキンケアを行いがちですが、バリア機能が低下したお肌には、肌トラブルを悪化させる要因になります。
肌が敏感になっている時は、化粧水+乳液+美容液+クリームなど保湿剤メインのシンプルなケアを丁寧に行いましょう。
洗顔時の肌摩擦なども極力抑えながら、低刺激で保湿効果が高いスキンケアアイテムを選んで下さいね。
敏感肌の症状を抑える方法
症状がでると、なにかと辛いのが「敏感肌」。
敏感肌になってしまった時にするべき、敏感肌の症状を抑える方法を3つご紹介します。
たっぷり保湿する
敏感肌の大きな原因は、お肌のバリア機能の低下です。
肌バリア機能の低下は乾燥が要因となりますので、しっかりお肌を保湿することが大切です。
一方で、アレルギー症状によってお肌が敏感になっている場合や生まれつき皮膚疾患のある場合は治療が必要です。皮膚科専門医の指導の元適切な治療をおこないましょう。
セラミド入りの保湿化粧品を使う
敏感肌の方にとって強い味方になるのが、セラミド入りの保湿化粧品です。
セラミドは元々私たちの体、角質層に存在する細胞間脂質の半分を占める物質として、保湿効果やバリア機能を高める効果など重要な役割を果たしています。
しかし、残念なことに、セラミドは年齢と共に減少してしまいます。
乾燥や加齢によるバリア機能の低下を感じたら、セラミド化粧品で外部からセラミドを補給し、お肌の油分と水分のバランスを整えてあげることが重要です。
生活習慣を改善する
生活習慣を整えることは健康や美容にとってとても重要です。
肌トラブルは心と体からのサインと受け止めて、今一度ご自身の生活習慣を見直してみてください。
いつもより丁寧な食事を心がける、ゆっくり湯船に浸かる時間をとるなど、ちょっとしたことから生活習慣を改善していきましょう。
まとめ
かゆみ、痛み、赤みなどつらい症状の多い敏感肌。間違ったケアや生活習慣の乱れにより、誰もが敏感肌に陥る可能性があります。
敏感肌を改善・予防するには正しいスキンケアをおこなうこと、正しい生活習慣とケア方法を心がけることが重要です。
セラミド配合の化粧品でしっかり保湿しバリア機能を整えること、ストレスを溜めない生活習慣を目指すことを徹底しましょう。
もし、トラブルや辛い症状が続く場合は皮膚科医や専門医に相談するようにしてください。